Faculty & Labs

Department of Environment and Sustainability, School of Environment and Sustainability

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Laboratories 環境植物生理学研究室

教員

教授・学部長
青野 光子
専門分野
植物生理学、分子生物学

「植物は環境の変化にどう立ち向かうのか?」を解き明かす
移動できない植物は、大気汚染などのストレスに対して独自の応答システムを持っています。しかし、木などの変化を見るには何年もかかってしまいます。
本研究室では、成長が早いアサガオをモデルとして使い、数週間〜数か月で植物の反応を観察・分析しようとしています。身近な環境問題と植物の生命現象を組み合わせて、その裏にあるメカニズムを探る研究を行っています!

専門分野 植物生理学、分子生物学
最終学歴 筑波大学大学院環境科学研究科中途退学
学位 博士(理学)
所属学会 大気環境学会、植物生理学会
出身高校 栃木県立宇都宮女子高等学校
主な受賞 大気環境学会論文賞(2026)
大気環境学会学術賞(斎藤潔賞)(2022)
The 6th International Symposium on Plant Responses to Air
Pollution and Global Changes Outstanding Contribution Award(2004)
研究テーマ 植物の環境ストレス応答機構の鶏鳴
担当科目 植物生理学

研究室

オゾン層のオゾンとは異なり、地表近くの高濃度オゾンは生物にとって有害です。これは、森林の衰退や農作物の収量減少、さらには人間の健康被害を引き起こします。
アサガオ品種スカーレットオハラは、葉に白斑障害を敏感に生じる特性から、1970年代からオゾン汚染の指標として利用されてきました。近年、さらにオゾン感受性の高い品種が発見され、その生育環境による白斑の出現パターンの違いから、なんらかの防御機構の存在が示唆されています。このアサガオの研究は、大気汚染から植物を守る未来に貢献する可能性があります。

植物が気孔からオゾンを取り込むと、体内で活性酸素が発生し、最終的に細胞死を招きます。モデル植物を用いた研究により、このオゾンに対する植物の応答機構は詳細に解明されつつあり、多くのオゾン耐性関連遺伝子も特定されています。アサガオ研究とこれらの知見を組み合わせることで、将来的にオゾン耐性を持つイネ品種の開発や、オゾンの影響を受けにくい森林の設計が可能になるかもしれません。

植物:地球の生命を支え、環境ストレスに挑む生産者
植物は、太陽エネルギーを利用して二酸化炭素(CO2)を有機物に変える光合成を行い、生態系の生産者として地球上の生命を根底から支えています。このプロセスは、 CO2を固定し、酸素を供給するという点で、現在の地球環境の維持に不可欠です。人類にとって、植物は食料源であり、広大な森林は生態系の維持、水資源の涵養に貢献しています。また、過去の植物は石炭の元としてエネルギー源にもなっています。


移動できないからこその進化:独自のストレス耐性機構
しかし、陸上植物は「動けない」という決定的な制約を持っています。そのため、低温、高温、乾燥、塩分、強すぎる光といった非生物的な環境ストレスや、植物病原菌、昆虫による生物的ストレスに直面しても、移動して逃れることができません。植物は、その場でストレスに「じっと耐える独自の耐性機構(応答機構)」を進化させてきました。この耐性機構こそが、植物が過酷な環境下でも生存し、繁栄し続けるための鍵です。

本研究室の注目:オゾン(大気汚染ガス)耐性の分子メカニズム
特に、大気汚染ガスであるオゾンなどは、植物細胞に大きなダメージを与える環境ストレス源の一つです。本研究室では、身近な植物であるアサガオに注目し、アサガオがオゾンなどの環境ストレスにどのように耐えているのか、その防御の仕組みを分子レベルで解明することを目指しています。この研究を通じて、植物の生命力の奥深さを探求し、将来的な環境耐性作物の開発に貢献することを目指します。